Microsoft MVPによるLearn解説を聞いてみた

先日こちらのイベントに参加してきました。 hack-everything.connpass.com

ここで紹介されているMicrosoft Learnの活用方法で自分が知らないことや、そうやってMicrosoft MVPの人たちは活用しているんだと参考になることが非常に多かったので、忘れないようにブログにしました。
Microsoft LearnとはいわゆるMicrosoftの公式ドキュメントのことです。

イベント内で紹介されていた内容を残しつつ、最後に自分なりにどう活用していきたいかなどを書いていこうと思います。

MS Learnの基本的な使い方

Learnのトップから入るとやりたいこと別に入口が用意されているので、そこから各リンクへ飛べるようになっています。
Microsoft Learn: キャリアの扉を開くスキルを身につける 登壇していたshibayanさん機械学習については全くの素人だというお話でしたが、資格取得のために全部Learnからキャッチアップされたらしいです。
Learnのとっつきにくさの理由の一つとして用語が難しく、何を書いているのかわからない人が多いと思いますが(自分もそうですし)、 もしLearnに書いてある用語がわからないという場合にはLearnのはじめましてから入ると良いようです。

はじめましてに入るとラーニングパスを参照というリンクがあるので、その中で知りたい内容を検索するとたくさんラーニングパスが出てきます。

すごくたくさんあるのですが、試しにAzureで絞りこむと「クラウド サービスを使用する利点について説明する」という初心者の方向けの情報も出てきます。 他にもGitHubExcelについてなど、MS製品の物だったらかなり網羅されている印象です。

各種トレーニングの最後には知識チェックのテストもあるので、トレーニング内容の確認にも活用できそうです。

自分が繰り返し見たいラーニングパスは、自分のMSアカウントのお気に入りに追加することもできます。 お気に入りはMSアカウントのプロファイルから見に行くことができます。

基本ググって出てきたLearnを見ても難しくわからない場合には、トレーニングのリンクに飛んで基本的なことをキャッチアップするのがおすすめとお話していました。

例えば、僕はAPI Managementについてキャッチアップしたいので試しに見てみると確かに画面右側にトレーニングのリンクありますね。

社員研修資料として活用できる

MS Learnで個人的な学習や調査に役立てることはもちろん、Office365と連携することで社内の人向けにラーニングパスを作成し、公開することもできるようです。 自分が詳しくないので詳細はわかりませんでしたが、LinkedInとの連携もできるみたいでした。 MS社員の方のツイートはこちらです。

オルターブースの小島さんがお話してくれました。

Azureに限らない普遍的な設計パターンを紹介してくれている

Azureアーキテクチャセンターがとても良いとお話してくれたのは
株式会社ゼンアーキテクツの三宅さんです。
アーキテクチャのプルダウンを開くと

があり、目的に応じて参考となるものを見る感じでしょうか。
三宅さんのおすすめはWell-Architectedフレームワークとのことで、こちらを参考にして設計をすることもあるようです。
ちらっと見るだけでもいろいろありますね。

クラウド導入フレームワークを利用するにはAssessmentsから入るのがおすすめとのことでした。
learn.microsoft.com

あと、そんなものまであるんだと驚いたのは業界ごとのソシューションがLearnで紹介されているという点です。
learn.microsoft.com Azureだと大企業への導入事例などがたくさんあり、そういった知見も社内に蓄積されているのかもしれないですね。

そのほかのおすすめ機能やドキュメント

日/英切り替えがワンクリックで出来る

地球儀みたいなマークをクリックすることで切り替えられるみたいです。
ずっとブラウザのバーでjpとかenって入れて切り替えていたので、ちょっと嬉しい。笑

AWS/GCPとAzureの比較を公開している

MS公式がこういったドキュメントを公開してくれているのはかなりありがたいですね。
活用する人多いんじゃないでしょうか。
AWS プロフェッショナルのための Azure - Azure Architecture Center | Microsoft Learn
Google Cloud プロフェッショナルのための Azure - Azure Architecture Center | Microsoft Learn

動画コンテンツもある

https://learn.microsoft.com/ja-jp/shows/
Learnだと表示される内容という表記でなんのこっちゃ?という感じですが、
英語版だとshowという表記みたいです。 イルカショーとかのショーってことで、動画で楽しく学べる感じっぽいです。

PDFでダウンロードができる

今まで存在自体を知らなかったのが、PDFファイルのダウンロード機能です。 画面左下のPDFをダウンロードボタンを押すと開いている技術に関連するドキュメントが一括でダウンロードされます。
Chromeでダウンロードを試しました。
最初ドキュメントの量に圧倒されたのですが、ブラウザで見ているとき同様に章で内容が分かれていて、これなら目的のページも探しやすそうですね。
これならタブレットにダウンロードしておいて、ちょっとしたときに見てみるという使い方もできそうです。

感想とか今後どうやって活用していくか

基本はshibayanさんが言っていたような、知りたいことが書いてあるページを見て意味が分からなかったらトレーニングページから入ってみる、 という使い方がよさそうだなと思っています。
今は意味が理解できない解説の場合にはChatGPTに該当の文言なりURLを渡して解説してもらいつつ、読んだりしているのですがおそらくトレーニングで基礎的な知識を確認してからの方がより深く定着できそうだと思いました。
もちろん、ChatGPTを使う方法も使いつつ、ケースバイケースでどちらが良いかという感じにはなるとは思いますが。
以前からギークな人たちはなんで公式ドキュメントを当然のように読めるのだろうと不思議だったんですが、そもそも公式ドキュメントをきちんと使い倒している印象で、ほしい知識だけつまみ食いするみたいな使い方だとそれは 前提知識が不足していたりすると「公式ドキュメント読みずらい!」になってしまうのだろうなと思いました。

そういえば、世界一流エンジニアの思考法でも理解に時間をかけるっていう話あったもんな...

なのでこれからは技術のキャッチアップの際には、できるだけ焦らずに丁寧に理解を深めながら進められたらいいな、と思います。
できないときはそれはそれで仕方ないですが。

登壇してお話してくださった小島さん、shibayanさん、三宅さんありがとうございました!